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風を変えるシリーズ ~我慢しないダイエット—五感を癒やすBOOCS法の実践~

2025.02.21Dr.ブログ

~我慢しないダイエット—五感を癒やすBOOCS法の実践~

BOOCS法は、「五感を通して脳を癒やす」ことを大切にしています。ですから、まずは五感の中で心地よいと感じることから始めていただきます。たとえば、アロマが好きな方なら、好きな香りを楽しむことが第一歩になります。

 

そして、多くの人がすぐに取り入れやすい方法として、「おいしく食べること」があります。食事は毎日のことですし、好きなものを味わうことは、心を豊かにしてくれます。

 

しかし、「食べること=太る」という考えが根付いていると、なかなか食事を楽しめないものです。特に、体重を減らしたいと考えている人は、カロリー制限と運動から始めなければならないと思いがちです。そのため、最初は「食事を楽しむ」ということ自体が難しく感じられるかもしれません。

 

BOOCS誕生秘話でご紹介しましたように、心臓の病気の場合、体重管理が重要なポイントです。しかしその女性の方が、なかなか体重管理がうまくいかなかったので、全く新しい方法のBOOCS法を試していただきました。

 

最初はカロリーが気になったそうですが、「まずは素直にやってみよう」と決め、一日一回の「快食」を実践することにしました。彼女が選んだのは、「夕食をゆっくり楽しむ」 こと。BOOCSの三原則に従い、「好きなものを好きな量だけ、ただし、健康に良いものの中から」選ぶようにしました。

 

最初は何を食べればいいのか分からなかったそうですが、BOOCSアドバイザーの「まずは伝統的な和食から選んでみてください」というアドバイスが、とても役に立ちました。

 

旬の野菜の煮物、焼き魚、お味噌汁、そして自家製のお漬物。いつもは量を控えめに食べていたものを、満足するまでしっかり味わいました。朝食は、水分(液体)食中心ということで、紅茶に黒砂糖を入れて楽しみました。これまで習慣でトーストを食べていましたが、黒砂糖入り紅茶だけの朝食のほうが、かえって体が軽く感じられたそうです。

 

お昼は栄養補助食品とおにぎり1個。午後にお腹がすいたときは、黒砂糖を少し食べました。「ダイエットはつらいもの」と思っていた彼女ですが、BOOCS法では、無理なく、楽しく続けられました。その結果、1か月に1kgずつ、ゆっくりと体重が減っていきました。服のサイズも13号から9号になり、周りの人からも「顔色が良くなったね」と言われるようになりました。今では、「何を食べたい?」と聞かれると、すぐに答えられるようになりました。それも、自分の好きなものが、自然と健康に良いものになっていたのです。

 

彼女の場合は、BOOCS法を素直に始めたことで、早く結果を出せました。でも、「カロリーを減らさないと」といった従来の考え方をなかなか手放せない方もいます。その場合は、変化を感じるまでに少し時間がかかるかもしれません。でも、焦らず続けていくことで、少しずつ心と体が変わっていくのです。

 

大切なのは、「我慢」ではなく、「楽しむ」こと。おいしく食べることで心が満たされると、脳疲労が解消し自然と健康へと向かっていく。BOOCS法は、そんな太陽型の優しいアプローチなのです。

1998年「至福のダイエット革命」(講談社)出版
2005年 新たに再編集され「BOOCSダイエット」(朝日文庫)として出版