BOOCSブログ
第3回:もう「禁止」はやめよう!~BOOCSダイエット「快の原理」と「禁止を禁止する原理」~
2025.08.04カウンセラーアドバイス
前々回、私たちはこれまでのダイエットの常識が間違っているかもしれない、という問題提起をしました。そして前回は、ストレスによる「脳疲労」が肥満につながるメカニズムについて解説しました。
脳疲労がダイエットを妨げているのであれば、その脳を癒すことが成功の鍵となります。BOOCSダイエットの基本的な考え方は、この「脳を癒す」という点に集約されます。そして、それを実現するための柱となるのが、「禁止や抑制をできる限りしない(禁止を禁止する原理)」ことと、「自分にとって心地よいことを一つでも始める(快の原理)」という二つの基本原則です。
従来のダイエットは、「〇〇を食べてはいけない」「△△は我慢しなければならない」といった「禁止」や「抑制」が中心です。しかし、こうした禁止や抑制は、かえって脳にストレスを与え、食行動異常や脳疲労を悪化させる原因となる可能性があるのです。頑張って我慢しても、その反動でドカ食いをしてしまう、といったリバウンドの経験は、まさにこのストレス反応の一つです。BOOCSでは、このような負の連鎖を断ち切るために、「禁止を禁止する」ことを提唱しています。
では、「禁止を禁止する」とはどういうことでしょうか? これは、文字通り「禁止や抑制を可能な限りしない」ということです。例えば、「甘いものを一切食べてはいけない」と固く誓うのではなく、食べたいと思った時には食べても良い、と考えることから始めます。これは無制限に何でも食べて良い、という意味ではありません。後ほど詳しく解説しますが、これは「心地よく食べる」ことにつながるのです。
もう一つの柱、「快の原理」は、「自分にとって心地よいことを一つでも始める」というものです。美味しい食事を楽しむこと、好きな音楽を聴くこと、趣味に没頭すること、友人とのおしゃべり、心地よいと感じる程度の運動 など、どんな小さなことでも構いません。体験者の中には、好きなダンスを始めたことで心身が変化したという例があります。
なぜ「心地よいこと」がダイエットに関係するのでしょうか? それは、「心地よいこと」が脳に「快」をもたらし、脳疲労を解消する手助けとなるからです。脳のストレスが軽減されれば、食欲をコントロールする機能が正常に働きやすくなり、自然と過食が減るなど、健康的な食行動へと導かれると考えられます。つまり、自分を追い詰めるのではなく、心地よさを通じて脳を癒すことが、結果として体を変える力になるのです。
この二つの原則、「禁止を禁止する」と「心地よいことを始める(快の原理)」が、BOOCSダイエットの根幹をなす考え方です。無理なく、楽しみながら続けられる「至福のダイエット革命」は、ここから始まります。
次回は、この「快の原理」にも深く関わる「心地よく食べる」ことについて、BOOCS流の食との新しい向き合い方を掘り下げていきます。お楽しみに!