BOOCSブログ
第4回:「心地よく食べる」とは?~BOOCS流、食との新しい向き合い方~
2025.08.18カウンセラーアドバイス
前回は、BOOCSダイエットの基本原則である「禁止を禁止する原理」と「快の原理」をご紹介しました。今回は、「快の原理」の中心となる「心地よく食べる」という考え方について、さらに詳しく見ていきます。
「心地よく食べる」と聞くと、「好きなものを好きなだけ食べて良い」という風に聞こえるかもしれません。しかし、それは少しニュアンスが違います。資料にある「心地よく食べる」とは、心満たされる食事を通じて脳を癒すというアプローチです。これは、単に食べたいという衝動に従うのではなく、食事を通じて心に「快」をもたらし、脳疲労を解消することを目的としています。
従来のダイエットでは、カロリー計算や糖質制限など、「何をどれだけ食べるか」を「禁止」や「制限」によってコントロールすることが一般的でした。これに対し、BOOCSの「心地よく食べる」は、「どのように食べるか」「何を心地よいと感じるか」に焦点を当てます。
BOOCS法で「心地よく食べる」ためのいくつかの基本原則があります。これらは「食ベ方の5つの基本」であり「食ベ物の5つの基本」となります。
- 1日1回、楽しく、心から満足できる食事をする。
- 体に良い食材や食品の中から、自分の好きなものを食べる.
- 例えば、体に良いものでも、嫌いなものは決して食べてはいけない.
- 例えば、体に悪いものでも、食べたくてたまらないものは決して禁止しない。ただし、食べすぎに注意し、とりあえずその時だけは続けることを決めて禁止しない.
- 健康に良くて、しかも自分がとても好きなことを始める(食べ物でもよい). 伝統的な日本食(かつての家庭料理)を原則として食べる.
これらの原則から分かるように、BOOCSは「禁止」ではなく、「選択」と「心地よさ」を重視します。例えば、体に良いとされるものでも、美味しくない、楽しくないと感じる食事は、脳にストレスを与え、脳疲労を招く可能性があります。一方で、たとえ一般的に「体に悪い」と言われるものでも、心から満足できる食事であれば、脳の「快」につながり、結果として脳疲労の解消に役立つと考えられます。
そしてやがて、多くの人が「心地よく食べる」を実践することで、心身が変化し、自然と健康的な食生活に移行した体験者がたくさんいらっしゃいます。これは、脳が癒されることで、本来の食欲コントロール機能が回復し、自分の体にとって何が必要か、どのくらい食べるのが心地よいかを、体が教えてくれるようになるためと考えられます。
「心地よく食べる」ことは、食に対する「禁止」や「我慢」といったネガティブな感情から解放され、食事の時間を心満たされる時間に変える革命的なアプローチです。
次回は、この「心地よく食べる」を実践するための具体的な方法の一つ、「1日1快食」と、その中で特に重視される夕食について詳しく解説します。お楽しみに!