BOOCSブログ
手がかかる赤ちゃんこそ、健やかに育っている証なのです。〜お母さんへ、やさしく伝えたいこと〜 前編
2025.12.08ブックスサイエンス
お母さん、いつも本当におつかれさまです。
毎日の抱っこ、おむつ替え、夜泣きの対応・・・。赤ちゃんのお世話は、本当に体も心も使う大仕事ですよね。
「泣かない子のほうが楽なんだけどな」
そんなふうに思ってしまっても、どうか自分を責めないでください。お母さんが頑張っていることは、赤ちゃんはちゃんと感じています。
「うちの子、よく泣くんです」
そう悩まれるお母さんも多いですが、実は――
泣くこと、手足をバタバタさせることは、赤ちゃんが健やかに育っている証拠なのです。
赤ちゃんには、まだ言葉がありません。だから「お腹がすいたよ」「抱っこしてほしいよ」「眠いよ」。そうした気持ちをぜんぶ泣き声で伝えています。よく泣く赤ちゃんは、自分の気持ちを表現しようとする力が育っている赤ちゃん。それは、とても大切な発達のサインなのです。
反対に、静かすぎる赤ちゃんは、周囲の変化に反応しにくかったり、「伝えても反応してもらえない」と感じてしまっていたりすることもあり、気づかれない心のサインが隠れていることもあります。どうか、お母さんの前でたくさん泣き、たくさん動く赤ちゃんを、あたたかく受け止めてあげてください。
赤ちゃんは、お母さんの声が大好きです。「あー」「うー」と声を返してくれたり、
にっこり笑ったり、手足を動かしたりして、赤ちゃんなりの「会話」をしてくれます。
でも、もし赤ちゃんと離れ離れの時間が長くなると、その大好きなお母さんとの心のやりとりが減ってしまいます。それは、赤ちゃんにとって少しさみしいことです。
たとえば、保育園で初めて伝い歩きをしたとします。先生たちは優しくほめてくれますが、赤ちゃんが本当にいちばん見せたいのは――お母さんの笑顔なのです。
「見て!できたよ!」。赤ちゃんは心の中でそう叫んでいます。でも、お母さんがその場にいなかったら、赤ちゃんの「うれしい!」という感情は、少しずつ薄れていきます。
夜になって連絡帳を見てほめても、その瞬間の輝きは、どうしても再現できません。
だからこそ、“成長の喜びをリアルタイムで分かち合うこと”それが赤ちゃんの心を豊かにしていくのです。お母さんに抱きしめてもらって、「すごいねぇ!」「がんばったね!」と言ってもらえる瞬間こそ、赤ちゃんの心に一生残る宝物になります。
